掃除大賞2017 掃除大賞は九州木材工業に決定
2017年2月16日日本橋公会堂にて、掃除大賞2017が開催されました。会場には北海道から沖縄まで全国から掃除を通して良い会社づくり、人材育成に取り組んでいる会社が集まりました。5社によるプレゼンテーションの結果、九州木材工業株式会社が掃除大賞に決定いたしました。
掃除大賞2017 受賞企業が決定しました
文部科学大臣賞 南開工業株式会社
リーダーシップ賞 九州木材工業株式会社
イノベーション賞 山崎文栄堂
改善賞 株式会社F.PARADE
最優秀新人賞 株式会社アイワ工業
文部科学大臣賞 南開工業株式会社
ちょうど創業者から2代目社長を後継する頃と合わせるように、業態の転換に迫られ、11年前をピークに業績は右肩下がり。環境整備活動もやらされ感が蔓延していった。「こんなことをやって何になるの?儲かるの?」「そうじの時間があるならもっと生産、営業した方がいい」と。効率を考え、環境整備活動への意識が低くなり、業績の低迷も避けられず、小火(ボヤ)まで起こしてしまう始末。「会社としての基礎力が弱まっている」「このままではいけない、原点回帰だ」と考え、再入魂をして環境整備活動をスタート。「自分たちで直そうキャンペーン」「毎日の地域貢献活動」など環境整備活動が社訓の落とし込みトレーニングとなっている。業績も下げ止まり、好調に復活。
⇨「理念、ビジョン、社訓をどのように社内に浸透させるか」「逆境でも諦めない心」「業者を使わずにお金をかけないで行う環境整備」「環境整備の行き詰まり打破」などヒントが満載です。
リーダーシップ賞 九州木材工業株式会社
創業以来96期連続黒字経営。わずか3ヶ月で環境整備を社内に落とし込み、導入2年で全国でもトップクラスの環境整備の現場を作りあげたのは、社長の決断×スピード×実行力によるものだった。「生産性を上げる」「効率性を高める」という整理整頓の常識を超えた環境整備が九州木材工業にはある。磨きあげることで、社員と目線を合わせ、コミュニケーションが深まり、「人を大切にする」「人に優しい」「永続繁栄する」という企業文化が生まれている。
⇨「スピーティーな環境整備の導入」「本気のトップダウン」「事業承継」「環境整備委員会」などについてのヒントが満載です。
イノベーション賞 株式会社山崎文栄堂
4年連続赤字。あと2時間で倒産。瀕死の状態であった山崎文英堂は、街の文房具屋からアスクルの代理店へと業態を転換したことと、社内に環境整備を導入したことで飛躍した。環境整備導入後、お客様数530%、売上640%の急成長に。しかし、道のりは順調ではなかった。点検の前日は遅くまで残って環境整備活動。ただ仕組みをまわすためになっていて社内の不満も高まり社員は疲弊していった。社員の25%が退職することになった時「このままではいけない」とVISION経営に舵を切った。今、「私たちは幸せな社会、会社を創り、広げる」という「VSION経営を実現するための環境整備」となり、さらに躍進を続けている。
⇨「VISION経営とは」「良い場づくりとは」「チェックの仕組みによる社員の啓蒙活動の変遷」など、ヒントが満載です。
改善賞 株式会社F.PARADE
昨年、創業から4年が経過し、業績も好調で過去最高決算。環境整備大戦争など、楽しく明るく取り組んでいる様子は一見、すべて順調のようだった。。。。が、頑張っているにも関わらず、スタッフの退社が続いた。ここでF.PARADEは気付いた。「サービス産業の当たり前を壊そう」と。モノの整理整頓から、仕事、作業、時間の赤札作戦を開始した。やらないことを決めた。労務環境の環境整備を始めたのだ。今、F.PARADEはサービス業全体のイノベーターとして業界の当たり前の打破を先頭を切って突き進んでいる。
→「1週間でガラリと変える環境整備7日間戦争」「楽しく盛り上がる環境整備のやり方」「仕事、作業、時間の赤札作戦」「若い世代を巻き込む方法」「サービス業界の当たり前の打破」など、ヒントが満載です。
新人賞 株式会社アイワ工業
愛知県豊田市の配管工事をする会社。12人のうち11人が高地での「危険」「汚い」「きつい」作業現場で働く職人の会社である。社長を継ぎ、まず思ったことは「業績も安定して好調である。だから職人が変化を求めていない」「永続繁栄する会社を作るために、会社も変わらなければいけない。職人に変化に慣れさせたい」だった。座学も苦手とする職人たちの教育には環境整備が適していた。会社の中から、「危険」「理不尽」を捨て、「やりがい」「安心」を育てていった。2代目社長が、元アウトサイダー、ワケありの職人たちを率いて実践してきた愛と勇気の物語である。
→「どうやって1年で環境整備を定着させるのか」「どうやって全員で取り組むのか」「職人の力を結集させて良い会社を作るには」「社長の決断とは」など、ヒントが満載です。
掃除大賞2017 趣旨
掃除大賞2017は、個人、事業者、団体等の掃除の活動を一般から広く公募し、優れた取り組みを表彰することにより、日本の産業の発展と生活文化の発展を目指すために開催されます。
日本そうじ協会は「掃除を通し、良い環境・良い習慣をつくり、より良い社会をつくること」を目的としてつくられました。
全国の現場での実践を通じ、
掃除は個人(組織)の習慣を表している。
掃除は個人(組織)の信念を表している。
掃除は個人(組織)の規律を表している。
掃除は個人(組織)の基準の高さを表している。
掃除は個人(組織)の実行力を表している。
掃除は個人(組織)の計画力を表している。
掃除は個人(組織)の継続力を表している。
掃除は個人(組織)の地域貢献力、社会貢献力を表している。
等ということを感じてきました。
研究、実践を進めていくと、掃除には
「精神的効果」
「肉体的効果」
「経済的効果」
「時間的効果」
「対人的効果」
という5大効果があることが判明しました。
掃除をすれば、良い効果が多数生まれ、掃除を疎かにすれば、悪い効果が多数生まれます。
掃除大賞2017は、個人、事業者、団体等の掃除の活動を一般から広く公募し、優れた取り組みを表彰することにより、日本の産業の発展と生活文化の発展を目指すために開催されます。
この掃除大賞が、「掃除と良い習慣づくり」に取り組む全国の教育現場や会社組織の発展に寄与できるようになることを願っています。
各賞一覧
・掃除大賞
・文部科学大臣賞
・リーダーシップ賞
・イノベーション賞
・改善賞
・新人賞
審査基準
「精神的効果」「肉体的効果」「経済的効果」「時間的効果」「対人的効果」などの掃除道の持つ5大効果とともに、「信念」「基準の高さ」「継続力」「地域貢献度」「仕組み」「利他心」「掃除大賞の趣旨の理解」等を考慮して、各賞を決定致します。
審査員紹介(あいうえお順)
岡田万里(日本経営合理化協会)
柿内幸夫(慶応大学大学院経営学研究家特別招聘教授 改善コンサルタント)
片岡朋行(弁護士)
中田孝成(NPO法人全日本コンテスト協議会理事長)
藤井裕幸(サンドビック株式会社 元社長)
スケジュール
エントリーシート受付: 2016年11月15日〜11月30日(受付終了)
書類1次選考 : 2016年11月15日〜1月10日
2次選考 現地調査: 2016年11月15日〜1月10日
3次選考会(プレゼンテーション):2017年1月14日
掃除大賞 :2017年2月16日
日本橋公会堂
中央区日本橋蛎殻町一丁目31番1号 日本橋区民センター内
募集要項
応募条件:日本そうじ協会、掃除道、掃除大賞の理念・趣旨に対して理解があること。
代表者とのインタビューができること。
エントリーフィー30000円(当日入場券)を振り込むこと。
企業の場合、過去3年間の業績推移を提出すること。
提出された実践活動や写真等について公開することが可能であること。
他薦の場合、他薦の理由が明確であり、当該者の理解を得ていること。
書類選考通過後、現地調査とインタビューには10万円と交通費実費がかかること。
エントリー方法
件名に「掃除大賞2017エントリーについて」とご記入し、協会までメールの送付をお願いします。11月上旬に詳細とエントリー用紙をお送り致します。
※2017年度エントリー受付は終了しました。
日時:2017年2月16日(木)
-プログラム- | |
12:00~ | 開場 |
13:00~ |
開会式 |
13:30~ |
基調講演 覚張 利彦氏「モチベーション 組織活性化のための意識改革」 有限会社キャリエール札幌 代表取締役
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14:45~ |
実践発表 新人賞 株式会社アイワ工業 改善賞 F.PARADE株式会社 イノベーション賞 株式会社山崎文栄堂 リーダーシップ賞 九州木材工業株式会社 文部科学大臣賞 南開工業株式会社 |
17:00~ | 表彰式、今村暁理事長講演 |
18:00 | 閉会 |
入場料 : 10,000円(内税)
■キャンセルについて 開催日より起算して14日前までのキャンセルにつきましては、 事務手数料(1,000円)と銀行振込手数料を引いた残金ををご返金いたします。 それ以降のキャンセルにつきましては、ご返金に応じかねますので ご了承の上、お申込ください。 |
会場 : 日本橋公会堂
中央区日本橋蛎殻町一丁目31番1号 日本橋区民センター内
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アクセス : ■東京メトロ
■都営地下鉄 |
下記お申し込みフォームに ①お名前②所属(組織、会社名、なければ「ナシ」)
③メールアドレス④電話番号⑤チケット送付先住所をご記入の上、送信していただくか、
※【掃除大賞2017】申込み受付は終了しました。